クラビットと尿路感染

クラビットは尿路感染症の治療でも使われる

尿路感染症とはどんな病気?

尿路感染症とは、尿路における非特異的な感染についての総称です。尿路とは、尿がつくられてから排出されるまでに通る経路のことを指し、腎臓や尿管、膀胱、尿道のことをいいます。これらが細菌に感染し、炎症すると尿路感染症と呼ばれます。男性については、前立腺や精巣、副精巣においても、尿路感染症と呼ばれます。

尿路感染症は、男性よりも女性の方がなりやすい病気です。なぜかというと、女性の方が尿道は短いからです。尿路感染症は主に、尿道口から細菌が侵入することで発症する病気です。尿路感染症の中でも、主にかかりやすいものとして、腎盂腎炎や膀胱炎、尿道炎があります。膀胱炎にかかったことがあるという方も多いのではないでしょうか。

尿路感染症の治療にクラビットが処方される

尿路感染症を治療する際、炎症を引き起こしている細菌を抗菌しなければなりません。そこで使われる事があるのがクラビットです。クラビットは、ニューキノロン系の薬であり、合成抗菌剤に分類される薬です。そのため、感染症全般における治療に使われる薬でもあります。そのことから、尿路感染症を引き起こした場合、クラビットを服用して治療を行うことがあります。

服用の仕方としては、尿路感染症の症状の度合いによって異なりますが、一般的には、クラビット100を1回1錠として、1日2回から3回服用します。クラビット500を処方された場合には、1回1錠として、1日1回服用します。重度ではない限り、約1週間にわたってクラビットを服用します。いずれにしても、担当医の指示通りに服用しないと、耐性を持った菌が残り、根治できなくなります。

膀胱炎になりやすい人は常備していることもある

普段から膀胱炎になりやすい人は、クラビットを常備していることもあります。例えば、海外旅行に行くことが多い方や、トイレ休憩を中々とれない方です。膀胱炎になったらすぐにクラビットを服用するだけで、痛みを和らげられます。特に海外旅行だと、トイレに中々行けずに膀胱炎を発症する方も多く、病院にも気軽に行けない環境であるので、クラビットを常備している方もいます。

尿路感染症は、一度発症すると再発しやすい病気の1つです。再発を繰り返すと治りにくくなっていくので、早めに受診を行い、クラビットなどで根治することが大切です。