レボフロキサシンってなに?
レボフロキサシンとは、クラビットに配合されている有効成分です。レボフロキサシンが開発されたことによって、クラビットは誕生しました。つまり、クラビットとは、レボフロキサシンという薬に名付けられた製品名なのです。
レボフロキサシン誕生の経緯
レボフロキサシンは、第一三共という製薬会社によって1993年に誕生した薬です。元々、1985年に抗菌薬としてオフロキサシンが開発されており利用されていました。そのオフロキサシンを基に研究・開発が行われ、より効果の高い抗菌薬として開発されたのが、レボフロキサシンです。レボフロキサシンが開発されたことによって、オフロキサシンでは効かなかった菌についても効果がみられるようになり、薬の服用によって治療できる感染症が増えていきました。
レボフロキサシンの開発は、世界でも注目を浴びました。レボフロキサシンが誕生してから25年以上経った今でも、世界各地で感染症の治療に役立てられています。レボフロキサシンがこんなにも長年にわたって使われているのは、副作用の引き起こされる確率が低いにも関わらず、感染症において高い効果を発揮するからです。
ニューキノロン系の薬である
レボフロキサシンは、ニューキノロン系の薬で、合成抗菌類に分類されています。「抗菌」と聞くと、ウイルスにも対応できるように感じますが、ウイルスを原因とする一般的な風邪やインフルエンザなどには、効果はみられません。レボフロキサシンは、あくまでも細菌を原因とするものに効果があるのです。しかし、風邪やインフルエンザから派生して発症した細菌を原因とする二次感染については、効果のみられる場合もあります。
子どもや妊娠中の方には使えない
レボフロキサシンは、子どもや妊娠中の方は服用できません。性感染症もレボフロキサシンがその治療に使われることが多いですが、妊娠中の検査によって判明した性感染症については、レボフロキサシンは治療に使われないのです。そう聞くと、妊娠中に性感染症が判明したら治療ができないように感じますが、妊娠中である場合には、妊娠中でも服用できる薬を使って治療が行われます。妊娠中に使える薬は、子どもにも安心して使えるので、レボフロキサシンが服用できないからといって治療が全くできないわけではありません。